Muse Spark(ミューズスパーク)
評価のまとめ
| 本 | カテゴリ・項目 | ★ |
|---|---|---|
| 本編 最新AIツール大全 | チャットボットAI |
★は、筆者ヒルトルの個人的なオススメ度です。 ★の付け方
本編 最新AIツール大全/チャットボットAI(Chapter 2)
Muse Spark (チャットボットAI)
提供:Meta
料金
Meta AIのアプリやサイト上では無料で利用可能です。(2026年8月下旬に海外の一部の国で始まった有料プラン「Meta AI Core / Premium」は、2026年9月15日に「Meta One」という名前で日本でも始まりました。月額949円のCoreと月額2,900円のPremiumがあります。)
2026年11月5日版の情報です。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
特徴
Muse Spark(ミューズスパーク)は、Meta社が2026年4月8日に公開した新世代のAIモデルです。Meta社は長年、Llama(ラマ)というオープンソースのAIモデルで有名でしたが、2025年4月のLlama 4が酷評されたことを受けて、ザッカーバーグ氏は数十億ドルを投じて「Meta Superintelligence Labs(MSL)」という新組織を設立。その初代AI責任者であるアレクサンダー・ワン氏のチームが約9ヶ月でゼロから作り直したのが、このMuse Sparkです。Llamaとは異なり中身を公開しないクローズドなモデルで、Meta AIアプリを皮切りに、FacebookやInstagram、WhatsAppにも順次搭載されていきます。2026年7月には画像生成モデルの「Muse Image」と、性能を強化した「Muse Spark 1.1」が立て続けに公開され、8月5日にはコーディング性能をさらに高めた「Muse Spark 1.2」と、黒い画面(ターミナル)で動くコーディングエージェント「Muse Code」が発表されました。
さらに8月10日には、あなたのパソコンの中だけで動く小型のオープンモデル「Muse Glimmer 30B」も無償公開されています。そして2026年9月2日には「Muse Spark 1.3」が公開され、プログラム開発と、自分で作業を進めるエージェントとしての性能が大きく上がりました(料金は据え置き)。さらに2026年10月12日には、Metaが「これまでで最も高性能」とする新しいモデル「Muse Wonder(ミューズ・ワンダー)」と、その上位版「Muse Wonder Full」が発表されました。会話をまたいで大事なことを覚えておく「Active Memory」と、難しい作業でも別のやり方を試しながら最後までやり抜く「Active Focus」が特長です。独立した評価サイトArtificial Analysisの総合スコアでは、2026年10月27日に採点方法が新しくなった後の版で、Muse Wonder Fullは50点です(同じ版でClaude Opus 5.5は59点、GPT-6 Astraは57点)。
ただし、9種類のテストのうち、事務や資料づくりのような仕事の力を測る分野の「GDP.pdf」というテストでは、Muse Wonder Fullが一番の成績でした。まずは開発者向けのAPIと、コーディング用の「Muse Code」から使えるようになり(FullはMuse Codeの契約者だけ)、Metaの個人向けAIエージェント「Muse」(2026年11月5日時点では、アメリカとカナダに加えて、10月23日から日本でも、10月27日からシンガポールでも提供。詳しくはChapter 3でご紹介します)にも、有料の契約者から順に搭載される予定です。日本のMuseでいつから使えるかと、一般向けの料金は、2026年11月5日時点では発表されていません。また、9月1日には、話した言葉をその場で文字にする新しい音声認識モデル「Muse Voice Transcribe(ミューズ・ボイス・トランスクライブ)」も公開されました。
70以上の言語で学習され(公開時点で品質を確認済みなのは25言語)、20人以上の声を聞き分けて「誰が話したか」まで区別でき、文の途中で言語が切り替わっても追いかけられるのが特徴です。Mac用のMeta AIアプリでは、Fnキーを押しながら話すだけで、どのアプリの入力欄にでも音声入力ができます。開発者向けには、MetaのAPIからも使えます。そして2026年9月15日には、Metaの新しい有料サブスク「Meta One」が日本でも始まりました。月額949円の「Core」と月額2,900円の「Premium」があり、上位のプランほどMeta AI上での画像生成・動画生成の枠が広がります。また2026年9月29日には、中小企業向けのAIエージェント「Muse for Small Business」も発表されました。
売上や広告、SNSの数字を読み解いて成長の計画を立てたり、メールを整理したりといった仕事を裏側で進めてくれるもので、Facebook・Instagram・Metaの広告アカウントのほか、Canva・Shopify・Stripeなどともつながります。ただし、日本で使えるかどうかは、2026年11月5日時点では発表されていません(Museのアプリそのものは、2026年10月23日から日本でも使えるようになりました)。
ヒルトルのレビュー
MetaのLlama(ラマ)は、Meta社が開発した大規模言語モデル(LLM)シリーズで、長らくオープンソースの代表格として有名でした。しかし、2025年4月のLlama 4の公開はネット上で『期待外れ』『信じられないほど悪い』との酷評を浴び、その後Meta社は約1年間、新しいモデルを公開しないという異例の沈黙期間を続けました。その間、ザッカーバーグ氏は数十億ドルを投じて『Meta Superintelligence Labs(MSL)』という新しい組織を作り、2026年4月8日にようやく『Muse Spark』(コードネーム:Avocado)という新世代モデルを公開しました。Llamaシリーズの後継として位置付けられており、性能評価もLlama 4と違って好意的なものが多いようですが、ChatGPTやClaudeに比べると話題性は劣ります。
とはいえ、利用者の投票で順位が決まるArena(旧LM Arena)の文章部門では、2026年10月13日更新のランキングでは、10月12日に発表された最上位モデルのMuse Wonderが2位に入り、Muse Spark 1.3も11位につけています(2026年11月5日時点のランキングでは、Muse Wonderは4位、Muse Spark 1.3は11位です)。一般ユーザーが直接Meta製のモデルを使うケースは依然として少なく、他社のチャットボットツールの中でモデルが採用されている形態がメインです。そんな中、2026年7月7日に発表され、翌8日から使えるようになった画像生成AI『Muse Image』は、私が今のMetaで一番おもしろいと思っている取り組みです。何がおもしろいかというと、絵を描くだけでなく、AI自身がウェブ検索やプログラムの実行といった道具を自分で呼び出して事実を確認し、出来上がった画像を自分で直してくれる『エージェント型』の画像生成AIだという点です。
そのおかげで、実際にスマホで読み取れるQRコードや、文字や数字が崩れないインフォグラフィック(図解)が作れますし、複数の参考画像を組み合わせる合成も得意とのことです。画像生成AIの弱点だった『文字と正確さ』を、AI自身の確認作業で埋めにいくという発想が新鮮ですね。姉妹モデルの『Muse Video』は音声つきの動画生成に対応する予定ですが、2026年11月5日時点でもまだ「近日公開」のままです。もう1つ注目しているのが、8月10日に無償公開された「Muse Glimmer 30B」です。メモリが24GB以上あるMacBookなどの手元のパソコンだけで動くので、「社内の情報をクラウドに送りたくない」という会社にとっては現実的な選択肢になってきました。Meta AI上では1日あたり一定回数の生成が無料なので、まずは気軽に試してみてはいかがでしょう。
関連するツール
- Muse 同じシリーズのツールです
- Muse Image / Muse Video 同じシリーズのツールです
同じカテゴリのほかのツール
電子書籍でも読めます
このページの内容は、電子書籍(PDF)と同じです。スマホで読みやすい版と、音声解説もあります。
本編 最新AIツール大全
2026年11月5日版