Groq(グロック)
評価のまとめ
| 本 | カテゴリ・項目 | ★ |
|---|---|---|
| 本編 最新AIツール大全 | チャットボットAI | |
| 開発編 アプリ開発者向けAIツール大全 | AIモデルをまとめて使う |
★が違うのは、どちらかが間違っているからではありません。『使う人』と『作る人』で、見るところが違うからです。
本編の★は筆者の個人的なオススメ度、開発編の★は世間の評判をもとにした評価です。2つを平均した点数は作っていません。 ★の付け方
本編 最新AIツール大全/チャットボットAI(Chapter 2)
Groq (チャットボットAI)
※Grokとは別の会社です
料金
一般ユーザーはGroqのウェブサイトから無料でチャット機能を使うことが可能です。(無料アカウントを作成する必要あり)
2026年11月5日版の情報です。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
特徴
Groqは元Googleのエンジニアであるジョナサン・ロス氏が2016年に立ち上げた会社です。Groq社はAI開発者や企業向けにチャットボットツールの提供やハードウェアの販売を行っており、独自に開発したLPU(Language Processing Unit)と呼ばれる言語処理に特化したプロセッサのおかげでChatGPTの20倍も素早いと言われる回答速度を実現しているらしいです。2026年8月17日には、NVIDIAも参加する3億5,000万ドル(約500億円)の資金調達を発表し、「NVIDIAのGPUも使うAI推論クラウド」へと会社の性格を変えつつあります。
ヒルトルのレビュー
Groqのウェブサイトから簡易的なチャット機能を使うことができ、アカウント登録は必要ですが、無料でAIに回答をしてもらうことが可能です。特にそのスピードは他の一般的なチャットボットAIと比べて、とてつもなく速いので、急いでいるときにGroqを使うのはありかもしれません。また、日本語の精度はイマイチでしたが、この書籍でも紹介している中国製のQwenなどのAIモデル(2026年11月5日時点ではQwen 3.8の27B版)やOpenAIのオープンモデルであるgpt-ossを選択することができるので、日本語のクオリティは問題なくなりました。(以前はDeepSeekも選べましたが、2026年11月5日時点でも提供されるモデルの一覧から外れています。)ChatGPTなどのような便利な機能は存在しないので星は少なめに評価しましたが、高性能な最新AIモデルが無料で使えるという点は評価できます。
開発編 アプリ開発者向けAIツール大全/AIモデルをまとめて使う(Chapter 5)
Groq (AIモデルをまとめて使う)
料金
クレジットカード登録なしで使える無料枠があります。有料は従量課金で、オープンソース系モデルを激安価格で提供しています。
2026年11月5日版の情報です。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
特徴
Groq(グロック)は、AIの返答速度に全振りしたAPIサービスです。
イーロン・マスク氏のGrok(こちらはKで終わる綴り)と名前がそっくりですが、まったくの別会社なのでご注意ください。
LPU(エルピーユー)という独自開発の専用チップを使うことで、他のAPIの数倍から数十倍という速度で返答が返ってきます。
実際に体験すると、文章が「生成されていく」のではなく「一瞬で出現する」ような感覚です。
扱っているのはOpenAIのGPT-OSSやAlibabaのQwenなど、中身が公開されているオープンソース系のモデルで、料金も激安です。
ただし、品揃えは入れ替わっています。以前扱っていたMetaのLlamaは企業向けだけになり、DeepSeekとKimiのモデルは提供を終えました。2026年9月21日には、独自の組み合わせモデル「groq/compound」も終了しています。古い記事のとおりにモデル名を指定するとエラーになりますので、使えるモデルは公式サイトの一覧で確かめてください。
特に有名なのが文字起こしAIのWhisper(ウィスパー)で、音声1時間あたり0.04ドル(約6円)という驚きの価格で使えます。
クレジットカードの登録なしで試せる無料枠があるのも親切な点です。
なお、AlibabaのQwenのような中国系のオープンソースモデルも、米国企業のサーバー経由で使えます。ただしDeepSeekやKimiを米国系の窓口で使いたい場合は、今はOpenRouterを選んでください。2026年8月には3億5,000万ドルの資金調達を発表し、チップメーカーからAI推論サービスの会社へと軸足を移しています。
世間の評判
開発者コミュニティの評判は「とにかく速い。一度体験すると戻れない」の一言に尽きます。
チャット形式のアプリでは返答速度がそのまま使い心地を左右するため、「体感品質を上げたいならGroq」という定番の選択肢になっています。
実際、同じモデルでも他のAPI経由と比べて待ち時間が明らかに短く、お客様に使ってもらうアプリでは離脱率にも影響するという指摘があります。
もう一つ高く評価されているのが、文字起こしのコストパフォーマンスです。
1時間の音声を6円程度で文字にできるため、会議録アプリや動画の字幕生成アプリを個人が運営できる水準まで費用が下がりました。
不満としては「無料枠の回数制限が厳しめ」「扱えるモデルがオープンソース系に限られる」という声がありますが、最上位の賢さが必要ない処理を高速・激安で回す用途では他に代えがたい存在です。
速さがものを言うアプリ、あるいは大量の音声を処理するアプリを作るなら、ぜひ候補に入れてください。
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