GPT-Live(ジーピーティー・ライブ)
評価のまとめ
| 本 | カテゴリ・項目 | ★ |
|---|---|---|
| 本編 最新AIツール大全 | 音声生成(音声読み上げ)AI |
★は、筆者ヒルトルの個人的なオススメ度です。 ★の付け方
本編 最新AIツール大全/音声生成(音声読み上げ)AI(Chapter 11)
GPT-Live (音声生成(音声読み上げ)AI)
料金
ChatGPTのPlus・Pro・Businessプランでは「GPT-Live-1.1」が、無料プランとGoプランでは軽量版の「GPT-Live-1.1 Quip(クイップ)」が使えます(2026年11月5日時点)。GPT-Live単体の追加料金はありません。
2026年11月5日版の情報です。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
特徴
GPT-Liveは、OpenAIが2026年7月8日にリリースしたリアルタイム音声モデルです。最大の特徴は「全二重(ぜんにじゅう)」であることです。全二重とは、電話のように人とAIが同時に話せるという意味で、これまでの音声AIのように「あなたが話し終わるのを待ってからAIが答える」のではなく、話している途中で割り込んだり、AIの返事に相づちを打ったりできます。リアルタイム翻訳にも対応しているので、相手の言葉を聞きながら同時に訳してもらう、といった使い方もできます。2026年11月5日時点では、Plus・Pro・Businessプランでは「GPT-Live-1.1」、無料プランとGoプランでは軽量版の「GPT-Live-1.1 Quip」が使われます。関連する動きとして、2026年7月22日には企業向けのリアルタイム音声エージェント基盤「OpenAI Presence」が発表され、7月23日にはOpenAIのコーディングツールCodexのChatGPT Voice連携にもGPT-Liveが使われるようになりました。
さらに7月28日には、音声を文字にする「GPT-Live-Transcribe」「GPT-Transcribe」もリリースされ、7月31日にはGPT-Liveが作った音声に「AIが作った音声である」ことを示す電子透かしが入るようになっています。8月7日には、音声で会話しながらファイルをアップロードしたり、プロジェクトの資料を参照したりできるようになりました。そして2026年9月9日には、音声モードの中で使うAIモデルとして「GPT-5.6」と最新の「GPT-6 Astra」を選べるようになり、文字のチャットと同じ設定画面から切り替えられるようになりました。つまり、賢いモデルに声で相談する、ということが普通にできるようになったということです。同じ日に、開発者向けのGPT-Liveの料金も1分あたり0.05ドル(法人向けの場合)に見直されています。
そして2026年9月10日には、開発者向けの「GPT-Live-1 API」が正式に公開されました。話をさえぎられたときの受け答えが自然になり、声も12種類が新しく追加され、電話回線につないで自動応答をさせることもできるようになっています。「電話で受け答えするAI」を自社で作りたい会社にとっては、一気に現実的になった発表だと言えるでしょう。さらに2026年9月23日には、音声モードの中でメールやカレンダー、Slackなどのプラグインを使えるようになり、作業を任せる「ChatGPT Work」にも声で頼めるようになりました。音声モードで使えるモデルにも、Astraに加えてGPT-6 SolとGPT-6 Lunaが加わっています。そして2026年10月15日には、音声モデルそのものが「GPT-Live-1.1」に新しくなりました。
日本語を含む7つの言語で13種類の新しい声が加わり、なまり(アクセント)もより自然になったほか、調べものの途中で同じ「確認しています」という言葉をくり返すことも減っています(開発者向けのAPIは、2026年11月5日時点ではまだGPT-Live-1のままです)。
ヒルトルのレビュー
GPT-Liveを使って一番驚いたのは、AIの話に途中で割り込んでも会話が壊れないことです。これまでの音声AIは、こちらが話し終わるのをじっと待ってから返してくる「トランシーバー」のようなやり取りでしたが、GPT-Liveは本当に電話で人と話しているのに近い感覚になります。この章でご紹介しているElevenLabsやCoeFontは「原稿を読ませてナレーション音声のファイルを作る」ためのツールですが、GPT-Liveは方向性がまったく違い、「AIと会話をする」ためのモデルだという点はぜひ理解しておいてください。ですので、YouTube動画のナレーションを作りたいという目的であれば、GPT-Liveではなく従来どおりCoeFontや音読さんを使うべきでしょう。逆に、英語の会話練習の相手をしてもらったり、リアルタイム翻訳を挟みながら海外の方と話したりという用途では、かなり強力だと感じます。
8月7日から音声での会話中に資料を渡せるようになったので、「この資料を見ながら話し合いたい」という使い方もできるようになりました。無料プランでも軽量版のGPT-Live-1.1 Quipが使えるので、まずは無料で会話の自然さを確かめられるのはありがたい点です。注意点としては、リアルタイムで動くぶん通信環境の影響を受けやすく、電波の悪い場所では会話が途切れやすいという印象があります。また、AIが同時に話せるということは、こちらが少し声を出しただけで反応してしまうこともあるので、静かな場所で試したほうが本来の性能が分かるでしょう。Geminiの音声機能(8月26日にはGemini Liveから声でエージェント機能を呼び出せるようになりました)やClaudeの音声モードも同時期に進化していますので、あなたが普段使っているチャットAIの音声機能と比べてみてはいかがでしょう。
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