ChatGPT Work(ChatGPT ワーク)
評価のまとめ
| 本 | カテゴリ・項目 | ★ |
|---|---|---|
| 本編 最新AIツール大全 | AIエージェント |
★は、筆者ヒルトルの個人的なオススメ度です。 ★の付け方
本編 最新AIツール大全/AIエージェント(Chapter 3)
ChatGPT Work (AIエージェント)
料金
ChatGPT本体のプランの中の機能として提供されています。Plus(月額20ドル)、Pro(月額100ドル・200ドル・500ドル)、Business、Enterpriseといった各プランで利用できます。無料プランとGoプランでもデスクトップアプリ限定で制限付きで試せます。ChatGPT Work単体の追加料金はありません。2026年11月5日時点の公式ヘルプによると、OpenAIはWorkのエージェント機能を普段のChatGPTの中に組み込んでいく予定で、12月からはPlus・Pro・Businessプランの使える量が、ChatGPTとCodexで共有になります。なお、Plusプランの方が最上位モデルのGPT-6 Astraを使えるのは、このChatGPT WorkとCodexの中だけです(普段のチャット画面では使えません)。
2026年11月5日版の情報です。最新の料金は公式サイトでご確認ください。
特徴
ChatGPT Workは、2026年7月9日にOpenAIが発表した「仕事用の自律エージェント」機能です。普通のChatGPTが1回のやり取りで答えを返すのに対して、ChatGPT Workは複雑な仕事を渡すと、自分で手順を考えて最後まで進めてくれます。Slack、Microsoft Teams、Googleドライブ、SharePointと連携でき、文章の中で「@」を付けて「この資料を見て」と参照先を指定できるのが特徴です。さらに、Microsoft 365やGoogle Workspaceのファイルを直接編集することもできます。同時に、これまでの「App Directory」は「Plugin Directory(プラグインディレクトリ)」に置き換わり、スキルやアプリをまとめて「プラグイン」として扱う形になりました。
また、これまで開発者向けのアプリだった「Codex」がChatGPT本体のアプリに昇格し、従来のアプリは「ChatGPT Classic」という名前になりました。2026年7月16日にはデスクトップアプリも刷新され、通常のチャット画面とWorkの画面がレイアウトごと分かれ、Workでの会話はクラウドに同期されるようになっています。8月25日には、ChatGPT Workがログインが必要なウェブサイト(会員制のサイトや管理画面など)でも作業できるようになり(ログインの情報はあなた自身が入力し、AIにはパスワードが見えない仕組みです)、Gmail・Slack・GitHubの通知をきっかけに自動で動き出す「Webhook型のスケジュールタスク」も追加されました。さらに2026年9月9日には、じっくり時間をかけて調べ物をする「Deep Research(ディープリサーチ)」がChatGPT Workの中でも使えるようになりました。
ウェブだけでなく、あなたがアップロードしたファイルや、つないでいるSlack・Googleドライブなどの中身もまとめて調べたうえで、1本のレポートにしてくれます。同じ日に、ChatGPTの中に保存したファイルやフォルダを他の人と共有して、一緒に作業できる機能も追加されました。そして2026年9月10日には、会社のデータを分析する「Data(データ)」というプラグインが公開されました。社内のデータベースやGoogleドライブ・SharePointの中のファイルにつないでおくと、「先月から売上が落ちた原因を調べて」と日本語で頼むだけで、AIが数字を調べて、その場で対話型のグラフや表(ダッシュボード)を作ってくれます。作った結果はSlackやメールで共有でき、次に何をすべきかの提案までしてくれます。
Power BIやTableauといった、会社でよく使われている分析ソフトの中にダッシュボードを作らせることもできます。どのデータにつなぐかは管理者が決める仕組みで、もともとの権限設定(この人はこの表しか見られない、など)もそのまま守られます。あわせて、ChatGPTに保存したファイルの置き場所として、これまでのGoogleドライブに加えてBox・Dropbox・SharePointも選べるようになりました。2026年9月22日には、ChatGPT Workの中で使えるモデルに、新しい「GPT-6 Sol」と「GPT-6 Luna」が加わりました。その後、普段のチャット画面も2026年10月7日から順にGPT-6に切り替わり、Plus・Pro・法人向けのプランではGPT-6 Sol、無料プランとGoプランでは10月8日からGPT-6 Lunaが使われています(ChatGPT WorkとCodexで使えるモデルは、この切り替えでは変わっていません)。
さらに9月23日には、ChatGPT Workでも声で会話しながら作業を頼めるようになり、話しながらメールやカレンダー、Slackなどのプラグインを使った仕事を任せられるようになりました。2026年9月29日には、改良版の「GPT-6.1 Sol」もChatGPT Workで選べるようになりました(Plus・Pro・Businessなどの有料プランが対象で、無料プランとGoプランは対象外です)。同じ日に、ProプランとBusiness・Enterpriseプランでは、チームのメンバーとChatGPTが資料を持ち寄って一緒に作業する「Space(スペース)」と、人とAIが一緒に書き込める新しい形の文書「Pages(ページズ)」が加わりました。Pagesでは、会話の中身をそのまま文書にしたり、ChatGPTにグラフを足してもらったりできます(Spaceが使えるアカウントでは、これまでの「ライブラリ」がSpaceに置き換わります)。
Macのデスクトップアプリでは、会議の内容からメモを自動で作る「Meetings(ミーティングス)」プラグインの試験版も始まりました(ProとBusinessプラン向けで、録音した音声はメモができあがると削除されます)。BusinessとEnterpriseプランでは、SlackやMicrosoft Teamsの中で「@ChatGPT」と呼びかけて仕事を頼めるようにもなっています。2026年10月16日には、Spaceの中でチームと一緒に直せるスライドを作る機能も、Pro・Business・Enterpriseプランで順番に使えるようになりました(詳しくはChapter 5でご紹介します)。さらに10月26日には、速さを重視した新しいモデル「GPT-6.1 Terra(テラ)」が、ChatGPT WorkとCodexで選べるようになりました(Plus・Pro・Business・Enterpriseなどの有料プランが対象です)。OpenAIによると、パソコンの画面操作や画像の読み取りが得意で、GPT-6.1 Solより3倍以上速く作業を終えられるそうです。
ヒルトルのレビュー
ChatGPT Workは、名前のとおり「ChatGPTを仕事の道具に寄せた」機能だと感じます。私がこれまでChatGPTに感じていた一番の不便は、社内の資料やチャットの中身をいちいちコピーして貼り付けなければならないことでした。SlackやTeams、Googleドライブ、SharePointとつながり、「@」で参照先を指定できるようになったことで、そのひと手間がかなり減ります。Googleが出しているGemini SparkがGoogleのサービスに強いのに対して、ChatGPT WorkはMicrosoft 365もGoogle Workspaceもどちらも扱える点が実務では効いてくると思います。8月25日からはログインが必要なサイトでも作業してくれるようになったので、「会員制の管理画面から毎週データを取ってきてまとめる」というような、これまで人間がやるしかなかった作業も任せやすくなりました。
ただ、注意点もあります。1つは、旧Codexアプリがチャット本体に昇格し、これまで使っていたアプリが「ChatGPT Classic」という別物になったことで、正直、最初は自分がどのアプリを開いているのか分からなくなりました。もう1つは、外部サービスと連携させるということは、それだけ社内の情報をChatGPTに見せることでもあるので、会社で使う場合は必ず情報の取り扱いルールを決めてから導入したほうがよいでしょう。あと、自律的に動くエージェント全般に言えることですが、指示があいまいだと的外れな方向に走ることもあるので、最初は結果を確認しやすい小さな仕事から任せるのがお勧めです。なお、8月下旬からPlusプランでは5時間ごとの使用上限が設けられたという報告もありますので、たくさん使う方はProプランも検討してみてください。すでにChatGPTの有料プランを契約している方なら追加費用なしで試せますので、まずは日常的に繰り返している事務作業を1つ渡してみてはいかがでしょう。
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